アップグレード キットを使用して Stratus Redundant Linux ソフトウェアをアップグレードする

このトピックでは、Stratus Redundant Linux ソフトウェアのアップグレード キットを使用してシステム ソフトウェアをアップグレードする方法を説明します。また、システムをアップグレードする前に、キットをダウンロードしてからシステムにアップロードする必要がある場合、その方法についても説明します。2 つのノード用のライセンスが適用されたシステムでは、オプションで一時停止を有効にしてアップグレードを制御することもできます (単一ノード用のライセンスが適用されたシステムで一時停止を有効にすることはできません)。一時停止中のシステムの検査は、システムで管理されていないサードパーティ製ツールやその他のサービスを確認したり再構成する場合に役立ちます。

注意事項: ztC Edge システムの CentOS ホスト オペレーティング システムを、Stratus 以外のソースから更新しないでください。ztC Edge ソフトウェアと一緒にインストールされる CentOS リリースのみを使用してください。
前提条件:
  • システム ソフトウェアをアップグレードする前に、すべての PM と VM が正常な稼働状態になければなりません。アップグレードを開始する前に、ztC コンソールで PM または VM の問題を示すアラートが発生していないことを確認してください。
  • システム ソフトウェアのアップグレードを行う前に、すべての VCD および USB メディアを VM から取り出してください。VCD または USB メディアが VM に接続されたままの場合、システムがアップグレード プロセスのために VM をマイグレーションして PM をメンテナンス モードに切り替えることはできません。
  • システムがアップグレード キットの要件を満たしていることを確認するには、このトピックの説明に従って [評価] ボタンを使用します。
  • 単一ノード用のライセンスが適用されたシステムをアップグレードする前に、VM をバックアップしてください。その後、下記の手順に従いソフトウェアをアップグレードして評価します。最後に、「単一ノード用のライセンスが適用されたシステムをアップグレードするには」の手順を使用して、システムの単一 PM をアップグレードします。アップグレードの操作中にシステムがリブートする際、ztC コンソールとの通信が少なくとも 15 分間失われます。

次に手順を示します。

「I. アップグレード キットをダウンロードするには」
「II.システムにアップグレード キットをアップロードするには 」
「III.ソフトウェアを評価するには 」 (オプション)
「IV.システム ソフトウェアをアップグレードするには 」

I. アップグレード キットをダウンロードするには

利用可能な更新がある場合、新しいシステム ソフトウェアを含むアップグレード キットがまだダウンロードされていない場合には、ダウンロードすることができます。[アップグレード キット] ページから、[利用可能なソフトウェア更新] ウィンドウで [ソフトウェアのダウンロード] をクリックします (「[アップグレード キット] ページ」を参照)。

あるいは、ソフトウェアを Stratusダウンロード ページからダウンロードすることもできます。

: ztC コンソール[アップグレード キット] ページで使用できる保存済みキットは 2 つだけです。ページに 2 つのキットが表示されているときに、もう 1 つ別のキットをダウンロードするには、その前にキットを 1 つ削除する必要があります。
  1. [Downloads (ダウンロード)] ページ (https://www.stratus.com/services-support/downloads/?tab=ztcedge) を開きます。
  2. アップグレード セクションにスクロールして、アップグレード リンクをクリックしてキットをダウンロードします。
  3. ローカル コンピュータでファイルを保存するロケーションに移動します。必要な場合、ztC コンソールを実行しているリモート管理コンピュータにファイルを転送します。

II.システムにアップグレード キットをアップロードするには

必要な場合、ztC コンソールを実行しているリモート管理コンピュータから、ztC Edge システムにアップグレード キットを転送します。

  1. ztC コンソールの左側のナビゲーション パネルで [アップグレード キット] をクリックします。
  2. [アップグレード キット] ページでマストヘッドの下にある [キットの追加] ボタンをクリックして、ztC Edge - キットのアップロード ウィザードを開きます。
  3. ztC Edge - キットのアップロード ウィザード ダイアログ ボックスで、Google Chrome の場合は [ファイルの選択]、Firefox または Internet Explorer の場合は [参照] をクリックしてから、.kit ファイルを参照して選択します。
  4. .kit ファイルを選択した後、[アップロード][インポート]、または [完了] をクリックします (実行される機能は同じです)。ファイルをアップロードする間、「ファイルをアップロードしています (ウィザードを閉じないでください)」というメッセージが表示されます。アップロードの所要時間は、ローカルに保存されているファイルで最大 2 分間、ネットワーク経由で保存されているファイルの場合は 10 分以上かかることがあります。アップロードに失敗した場合、ウィザードに「ファイルのアップロードに失敗しました。」というメッセージが表示されます。
  5. アップロードが完了すると、ウィザードが閉じて [アップグレード キット] ページにアップグレード キットの状態とバージョン番号が表示されます。また、[キットの追加] ボタンに加え、[評価][アップグレード]、および [削除] ボタンも表示されます。

  6. 複数のアップグレード キットが読み込まれている場合、どれを使用するか選択してください。

III.ソフトウェアを評価するには

ソフトウェアを評価して、システムがアップグレード キットの要件を満たしているかどうかを確認します。(この手順は推奨しますが、必須ではありません。)

これを行うには、[アップグレード キット] ページで評価するアップグレード キットを選択して、[評価] をクリックします。

評価の所要時間は最大 6 分です。評価に成功した場合、次のステップに進みます。

評価に失敗した場合は、ポップアップ ウィンドウが開いてエラーの原因を示すメッセージが表示されます。これらのメッセージには、リリースがサポートされない、ストレージが不足している、パーティションに問題がある、VM のシャットダウンが必要、あるいはその他のシステム アップグレードに関する情報が示されます。たとえば、システムのディスク領域が不足していてアップグレードを完了できない場合、空き容量の不足を示すメッセージに必要な容量が報告されます。評価の問題を解決するための詳しい情報は、Stratus カスタマ サービス ポータル (https://support.stratus.com)ナレッジ ベースで該当する評価エラー メッセージを検索してください。

IV.システム ソフトウェアをアップグレードするには

  1. まず [アップグレード キット] ページの [アップグレード] をクリックして、アップグレードを開始します。

    システムのアップグレードが選択されたことを示す [確認] ウィンドウが開き、選択したアップグレード キットへのアップグレードの確認を求めるメッセージが表示されます。このウィンドウには、アップグレードを制御するために一時停止を有効にするチェック ボックスも表示されます。一時停止を有効にするには、[各ノードのアップグレード後に一時停止] ボックスをオンにします。

  2. [はい] をクリックしてアップグレードを続行します。

    アップグレードが開始されます。一時停止を有効にした場合、アップグレードのステップを示す図に、アップグレードの現在の状態が表示されます。アップグレードが一時停止された場合、続行するには [最終処理] をクリックする必要があります。

ノードがアップグレードされた後、もう片方のノード (存在する場合) をアップグレードするまでは、2 つのノードで異なるバージョンのソフトウェアが実行されています。この間、マストヘッドに「システムは次の状態で稼働中: バージョン不一致」というメッセージが表示されます。

アップグレードが完了した後は、すべての Windows ベースの VM 上の更新された virtIO ドライバをチェックします。詳細については、「VirtIO ドライバを更新する (Windows ベースの VM)」を参照してください。

関連トピック

「ソフトウェア更新を管理する」

「[アップグレード キット] ページ」

「ztC コンソール」

「ztC コンソールを使用する」

「ztC Edge システムの説明」