システム基本設定を保存または復元する
適切なライセンスが適用されている ztC Edge システムでは、完全なシステム管理者権限をもつユーザが ztC Edge コンソールの [基本設定] ページの設定 (つまりバックアップ ファイル) を保存することができます。このファイルはローカル コンピュータ上の保存先フォルダか、クラウドのフォルダに保存できます。その後で必要に応じ、保存したファイルを選択して、同じノード、交換ノード、または 1 つ以上の別のノードに [基本設定] の設定を復元することができます。この機能を使用すると、1 つ以上のシステムをすばやくセットアップできます。たとえば、システムの復元ファイルが保存されているクラウド アカウントに既にログインしている場合、1 度クリックするだけでノードのシステム基本設定を復元できます。
- クラウドには ztC Edge システムごとに最大 50 個のファイルを保存できます。
- ファイルをクラウドに保存したり、クラウドからファイルを復元するには、インターネットにアクセスできるシステムで、有効な資格情報を使ってクラウド アカウントにログインする必要があります。
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単一ノード システムでは冗長性が提供されないため、システムの基本設定を保存しておくことが特に重要です。
システムには [基本設定] の設定を保存および復元するための適切なライセンスが必要です。システムの最初のインストール時には、この機能が無効にされています。[基本設定] ページの [システム基本設定の保存] および [システム基本設定の復元] ウィンドウに、[基本設定] の設定を保存および復元するにはライセンスをアクティベートする必要があるというメッセージが表示されます。この機能を使用するには、ライセンスのアクティベーションを行う必要があります。

- First Name (名) および Last Name (氏)
- Company Email (会社電子メール) — ライセンスが適用されるシステムを所有している会社の電子メール アドレスを入力します。個人の電子メール アドレスは使用しないでください。
- Company Name (会社名) — ライセンスが適用されるシステムを所有している会社の名前を入力します。
- Company Phone Number (会社の電話番号) — ライセンスが適用されるシステムを所有している会社の電話番号を入力します。個人の電話番号は使用しないでください。
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Asset ID (アセット ID) — ztC Edge コンソールのマストヘッドに記載のアセット ID を入力します。
システムがインターネットにアクセスできる場合は次のステップ 1 に進みます。システムがインターネットにアクセスできない場合、インターネット アクセスのあるロケーションと、(インターネット アクセスのない) ztC Edge コンソールのロケーション間でライセンス ファイルを移動させる必要があります。次の手順では USB フラッシュ ドライブを使う方法を示しますが、他の方法で行うことも可能です。USB フラッシュ ドライブを使用している場合、この手順を開始する前にドライブを入手して、 ztC Edge コンソールを実行しているリモート管理 PC の USB ポートに挿入します。
- 左側のナビゲーション パネルで [基本設定] をクリックして [基本設定] ページを表示します。
- [管理ツール] の下で、[システム基本設定の保存] または [システム基本設定の復元] をクリックします。
- ウィンドウに、[基本設定] を保存および復元するには個別のライセンスのアクティベーションが必要であることを伝えるメッセージが表示されます。
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メッセージを読みます。システムがインターネットにアクセスできる場合、ライセンスの Web ページを開くリンクをクリックします。
注: システムを登録してその恒久ライセンスを入手する必要がある場合には、「システムを登録して恒久ライセンスを入手する」を参照してください。システムがインターネットにアクセスできない場合、次の手順を実行してライセンスの Web ページを開きます。
インターネット アクセスのないシステムの場合
- ライセンスの Web ページを開くリンクをクリックし、お使いのブラウザに適した方法でライセンス Web ページの URL をコピーします。
- テキスト ファイルに URL を貼り付けて、そのテキスト ファイルを USB フラッシュ ドライブに保存します。
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USB フラッシュ ドライブを取り出し、インターネット アクセスのあるコンピュータに移動します。
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このコンピュータの USB ポートに、USB フラッシュ ドライブを挿入します。
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テキスト ファイルを見つけて開き、ライセンス Web ページの URL をコピーします。
- ブラウザを開いてアドレス バーに URL を貼り付け、Web ページにアクセスします。
- Web ページに情報を入力して [Submit (送信)] をクリックします。
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[Download License (ライセンスのダウンロード)] ボタンが表示されたら、クリックします。システムがインターネットにアクセスできる場合は次のステップに進みます。
システムがインターネットにアクセスできない場合、ダウンロードしたライセンス ファイルを USB フラッシュ ドライブに保存して、フラッシュ ドライブを取り出します。コンソールを実行しているリモート管理コンピュータに戻り、USB フラッシュ ドライブを挿入します。
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ライセンスをシステムにアップロードします。まず、[基本設定] ページの [製品ライセンス] をクリックします。次に、システムに応じて次のいずれかの手順を実行します。
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インターネット アクセスのあるシステムでライセンスを自動的にアップロードするには、まず [基本設定] ページの [製品ライセンス] をクリックした後、[オンラインのライセンス チェック] の [ライセンスを今すぐチェック] をクリックします。新しくダウンロードされたライセンスは、自動的にシステムに適用されます。
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インターネット アクセスのないシステムでライセンスをアップロードするには
- [基本設定] ページの [製品ライセンス] をクリックします。
- [オフラインのライセンス チェックとライセンスの手動インストール] バーのオプションが表示されていない場合は、バーをクリックして表示します。
- [アクティベート済みライセンス キーのシステムへのインストール] で [ファイルの選択] をクリックし、ファイルを保存した場所に移動します。
- ファイルを選択して [開く] をクリックし、次に [アップロード] をクリックしてシステムにファイルをアップロードします。
これで [基本設定] の設定を保存および復元するための適切なライセンスがシステムに適用されます。
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デフォルトでは、保存したファイルに次の基本設定が含まれています。
所有者情報 ソフトウェア更新 IP 構成 クォーラム サーバ (デュアルノード システムのみ) 日付と時刻 メール サーバ ユーザとグループ セキュアな接続 |
VM デバイスの構成 iptables セキュリティ ログイン バナー通知 ztC Advisor e アラート SNMP 構成 OPC 構成 サポート構成 プロキシ構成 |

- 左側のナビゲーション パネルで [基本設定] をクリックして [基本設定] ページを表示します。
- [管理ツール] の下で [システム基本設定の保存] をクリックします。
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[システム基本設定の保存] の下で、次のいずれかを選択します。
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このコンピュータ上のファイルにシステム基本設定を保存する
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クラウドのファイルにシステム基本設定を保存する — これを選択すると、ztC Edge コンソールを実行しているリモート管理コンピュータがインターネットに接続している場合は、次のメッセージが表示されます。
Stratus カスタマ サービス ポータルにログオンしてアカウントを認証します。Stratus カスタマ サービス アカウントのユーザ名とパスワードを入力します。リモート管理コンピュータがインターネットに接続していない場合、ログイン用のフィールドは表示されません。代わりに、インターネット接続が利用不可であるためファイルを保存できないことを示すメッセージが表示されます。
クラウド アカウントにログインすると、クラウド アカウントにログインしたユーザの名前と、現在クラウドに保存されているファイルの数が表示されます。クラウドにはシステムごとに最大 50 個のファイルを保存できます。50 個のファイルが保存されている場合、それ以上ファイルを保存することはできません。ファイルは削除できないので、ファイルを削除するには担当の Stratus 認定サービス業者に問い合わせる必要があります。
クラウド アカウントのログイン セッションは、コンソール セッションがアクティブな間継続されます。コンソール セッションを閉じるか、セッションがタイムアウトした場合は自動的にログアウトされます。
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必要に応じて、次のフィールドに情報を入力します。
- ファイル名 — このフィールドにはデフォルトのファイル名が表示されます。形式は ztC_<アセット ID>_preferences_yyyy-mm-dd-hh-mm.zip です。ファイルを保存した後でも、必要に応じてファイル名は変更できます。ファイル名に使用できる文字は、英文字、数字、ハイフン (-)、およびアンダースコア (_) です。
- 説明 — 説明を入力します (オプション)。
- キーワード — デフォルトではキーワード <システム ID> が表示されます。デフォルトのキーワードを変更したり、キーワードを追加することができます。合計 3 つのキーワードを指定できます。
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次のいずれかのボタンをクリックします。
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保存 — ファイルがデフォルトのファイル名で保存されます。あるいは必要に応じてファイル名を変更できます。
ファイルをローカル コンピュータに保存する場合、デフォルトの場所を使用するか、別の場所に移動します。(デフォルトの保存場所はブラウザで設定されています。)
ファイルをクラウドに保存している場合、ユーザ名とパスワードが正しく検証されると、ファイルが作成されてユーザのクラウド アカウントに保存されます。フォルダの名前は <アセット ID> です。
- クリア — [説明] フィールドと [タグ] フィールドをクリアします。また、ファイルをクラウドに保存している場合、ファイル名はデフォルトの名前にリセットされ、ユーザ名とパスワードがクリアされます。
正しく保存されると、「システム基本設定が保存されました。」というメッセージが表示されます。
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システム基本設定を保存した後で、同じシステムまたは別のシステムに設定を復元したい場合、まずリストア操作に関する注意事項、前提条件、および注記に目を通し、準備をする必要があります。

保存したシステム基本設定ファイルを復元する前に、以下の注意事項、前提条件、注記について知っておく必要があります。
- IP 構成
- セキュアな接続 (HTTP を有効にしてログインしていて、復元ファイルによって HTTP が無効化される場合)
- 日付と時刻
接続が失われると、復元処理は引き続きバックグラウンドで実行されますが、その進捗状況やステータスを表示することはできません。接続が失われた場合には、もう一度ログインしてください。(IP 構成の設定方法の詳細については、「IP 設定を構成する」を参照してください。セキュアな接続の設定方法の詳細については、「セキュアな接続を構成する」を参照してください。日付と時刻の設定方法の詳細については、「日付と時刻を構成する」を参照してください。)
- Active Directory (AD) の設定: 復元した基本設定によって AD が有効化される場合、ログイン時に AD の資格情報を提供する必要があります。AD を有効にする手順の詳細については、「Active Directory を構成する」を参照してください。
- クォーラム サーバの設定:
- [有効] ステータスが復元されます。
- VM が既存のクォーラム サーバを使用することはできません。基本設定を復元する前に、使用中のすべての VM の電源をオフにしなければなりません。復元操作の最中にクォーラム サーバを使用している VM がある場合、クォーラム サーバの復元は失敗します。
- この設定は単一ノード システムには復元されません。
クォーラム サーバを有効にする手順の詳細については、「クォーラム サーバを構成する」を参照してください。
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基本設定を復元するターゲットのシステムと、復元に使用する保存済みの基本設定ファイルの元のシステムは、以下の点が同じでなければなりません。
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同じハードウェア モデル — 基本設定を復元するターゲットのシステムは、復元に使用する保存済みの基本設定ファイルの下のシステムと同じハードウェア モデルでなければなりません。
- デュアルノード/単一ノード構成の一致 — デュアルノードのシステムに復元できるのは、デュアルノード システムで保存された基本設定だけです。単一ノードのシステムに復元できるのは、単一ノード システムで保存された基本設定だけです。
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システム基本設定を、元のバックアップより古いリリースやそれより新しいリリースを実行しているシステム上で復元する場合、古い方のリリースでサポートされる基本設定のみを復元できます。
- iptables セキュリティ — iptables の設定を復元するには、[追加] (復元ファイルの設定を既存のルール セットの後に追加する場合) または [上書き] (既存のルール セットを復元ファイルの設定で上書きする場合) のどちらかを選択する必要があります。(iptables の詳細については、「iptables を管理する」を参照してください。)
- IP 構成 — 選択されている場合、すべてのネットワーク構成データが復元されます。(詳細については、「IP 設定を構成する」を参照してください。)
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日付と時刻 — 直ちに復元されるのは [自動] の設定のみです。[手動] の設定や、異なるタイムゾーンと複数の NTP サーバをもつ設定を復元する場合、物理マシンの電源がオフになり、復元された日付と時刻の設定はシステムのリブート後に有効になります。(詳細は、「日付と時刻を構成する」を参照してください。)
- [ユーザとグループ] では、以下について考慮してください。
- [ユーザとグループ] の設定を復元するには AD の資格情報を提供する必要があります。
- ユーザ アカウントが現在のシステム上と復元ファイルの両方にある場合、現在のシステムはそのユーザ アカウントを編集されるものと見なします。
- ユーザ アカウントが復元ファイルにあり、現在のシステムにはない場合、現在のシステムはそのユーザ アカウントを追加されるものと見なします。
- 以下の状況では現在のシステムが復元ファイルの AD エントリをスキップします。
- 復元ファイルの AD エントリが、復元時に現在のシステム用に構成されている AD にない場合。
- 復元ファイルの AD エントリが、復元時に現在のシステム用に構成されている AD エントリと一致しないユーザ タイプである場合。
(ユーザとグループの詳細については、「ユーザとグループを構成する」を参照してください。)
注意事項、前提条件、および注記の内容を理解したら、システム基本設定の復元を行うことができます。

- 左側のナビゲーション パネルで [基本設定] をクリックして [基本設定] ページを表示します。
- [管理ツール] の下で [システム基本設定の復元] をクリックします。
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[システム基本設定の復元] の下で、次のいずれかを選択します。
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このコンピュータ上に保存されたファイルからシステム基本設定を復元する —
- [ファイルの選択] をクリックして、デフォルトの保存ディレクトリにあるファイルのリストを、保存されている zip ファイルも含めて表示します。必要な場合は別のディレクトリに移動してください。
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復元する基本設定を含むファイルをスクロールして選択し、ファイル名をクリックします。次のような表が表示されます。
ファイル名 ztC_<アセット ID>_preferences_yyyy-mm-dd-hh-mm-ss.zip ソフトウェア バージョン <バージョン番号> 説明
<説明> キーワード
<キーワード>
復元された基本設定に「ユーザとグループ」が含まれる場合、次の情報も表示されます。
Active Directory の資格情報 「ユーザとグループ」の設定を復元するには、Active Directory の資格情報が必要です。 選択したファイルにある設定を復元するには、[次へ] をクリックします。
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クラウドに保存されたファイルからシステム基本設定を復元する — これを選択すると、リモート管理コンピュータがインターネットに接続している場合は、「Stratus カスタマ サービス ポータルにログオンしてアカウントを認証します。」というメッセージと、[ユーザ名] ボックスおよび [パスワード] ボックスが表示されます (アカウントにまだログインしていない場合)。リモート管理コンピュータがインターネットに接続していない場合は、インターネット接続が利用不可であることを示すメッセージが表示されます。(クラウド アカウントにログインした後、セッションはコンソール セッションがアクティブな間継続されます。コンソール セッションを閉じるか、セッションがタイムアウトすると、自動的にログアウトされます。)
Stratus カスタマ サービス アカウントのユーザ名とパスワードを入力して [ログイン] をクリックします。
接続が確立されると、次の表に 1 つ以上のファイルが一覧されます。表示されるファイルの最大数は、保存ファイルの総数です。
アセット ID の選択
[ID の検索]システム基本設定を復元する元のファイルを選択 アセット ID
ファイル名 作成日 <アセット ID>
<ファイル名>
<時刻> [アセット ID] 列には <アセット ID> フォルダのリストが表示されます。[ファイル名] 列には <アセット ID> フォルダ内にあるファイルが表示され、[時刻] 列にはファイルの保存時刻が表示されます。さらに、「システム基本設定を次から復元しています:」の表も表示されます。
[アセット ID] のリストの最初に現在のシステムの ID が表示され、[ファイル名] のリストの最初にその復元ファイル (存在する場合) が表示されます。この場合、一番上のファイル名をクリックして [基本設定] の設定を現在のシステムに復元します。
ファイルを検索するには、[ID の検索] ボックスにその "ファイル名" を入力します。
ファイルを選択するには、該当する <アセット ID> をクリックし、次に適切な <ファイル名> をクリックします。[次へ] をクリックして、選択したファイルから [基本設定] の設定を復元します。
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[復元するシステム基本設定を選択します] ウィンドウが開いて基本設定のリストが表示されます。
デフォルトでは、次の基本設定が復元されます。
所有者情報
ソフトウェア更新
クォーラム サーバ (デュアルノード システムのみ)
メール サーバ
VM デバイスの構成
ログイン バナー通知
ztC Advisor
e アラート
SNMP 構成
OPC 構成
サポート構成
プロキシ構成
注:次の基本設定はポップアップ メッセージの表示やシステムの再起動の原因となるため、デフォルトでは選択されていません。
- 日付と時刻 — 設定が変更されるとシステムがリブートします。
- ユーザとグループ — Active Directory (AD) が有効にされている場合、AD の資格情報を入力するウィンドウが表示されます。
- セキュアな接続 — HTTP でログインしている場合に HTTP が復元ファイルによって無効化されると、システムへの接続が失われ、再度ログインが必要になります。
- iptables セキュリティ — 現在のルール セットを上書きするか、または復元されたルールを現在のルール セットに付加するかを選択するウィンドウが表示されます。
- IP 構成 — IP 構成が変更されると、システムへの接続が失われ、再度ログインが必要になります。
復元対象ではない基本設定のチェックボックスはすべてオフにします。まだ選択されていない場合は追加の基本設定をすべて選択します。
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[リストア] をクリックして選択した基本設定をシステムに復元するか、[戻る] をクリックして前のウィンドウに戻ります。いったん [リストア] をクリックすると、処理をキャンセルすることはできません。復元操作が完了するには約 1 分かかります。復元操作の処理中に ztC Edge コンソール ウィンドウ内で別の画面に移動することはできません。復元操作が完了するまで待ってから、別のコンソール ウィンドウを表示してください。
[復元ステータス] 列に、復元のステータスが進行中、完了済み、一部完了、または失敗として一覧されます。復元操作が完了すると、次のメッセージが表示されます。
完了。上記の基本設定が正常に復元されました。 - [完了] をクリックします。最初の [システムの基本設定の復元] 画面が再び表示されます。